南の国のレストラン「インターコンチ東京ベイ/エイジアン・テーブル」

dsc銀座あたりからさりげなく向かうには無理がある。わざわざ訪れるには、交通の便が余り良くない。近くの四季劇場 春・秋でミュージカルを観た帰りに、食事に寄るのがせいぜい。周囲にデートできるスポットはなく、新宿、赤坂、六本木はもちろん、汐留や品川にあるホテル群と比べても立地的にはかなりのハンデがある。

しかし、このホテルには日が落ちる前の“蒼い”海と空を眺めるために訪れる価値がある。その中でもお薦めはデラックス・バス・ヴュー。客室だけではなく、バスルームから東京湾、レインボー・ブリッジの景色を眺めることができる。買い込んできたシャンパンと辛口のジンジャーエールで乾杯し、バスルームでのんびりと湯に浸かりながら暮れていく景色を眺める悦楽。(ホテルの“ウリ”として、HPでも丁寧に部屋からの眺めを案内している)しかも、“脳天気夫婦”がプールもジムもないホテルを選んで宿泊する理由はこれだけではない。

最近のメイン・ダイニングはフレンチ一辺倒ではなく、イタリアンや中華料理を採用するホテルも出てきた。しかし、このホテル、インターコンチ東京ベイはその先を行く。プロヴァンス料理がメイン。その上、「エイジアン・テーブル」というエスニック料理レストランまで、東京ベイを望む絶好のロケーションに配しているのだ。エスニック好きの二人がこれを見逃すはずはない。タイ、ヴェトナム、インドネシア。お馴染みの国々の料理が味わえる。トム・ヤム・クンとガイ・ヤーン、生春巻きとフォー、サテとナシ・ゴレンがチョイスできる幸福。日本では、ありそうで、なかなかないコンセプトだ。

南の島に向かう船を眺めながら、南の国の料理を味わう。南の島のヴァカンスに行けなかった春に、遠くアジアの国々を思い出しながら。

※残念ながらエイジアン・テーブルは2009年に閉店

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SINCE 1.May 2005